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MDMとは何が違う? 「MCM」が注目されるワケ(2/4 ページ)

MDMに付随した機能として捉えられてきたMCMだが、その特徴的な機能や導入メリットはどのような点にあるのか。MDM、MAM、MCMのすみ分けポイントとは? 基礎から選定時の注意点まで徹底解説する。

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社内ファイルサーバへのアクセス

 MCMはその名の通り、モバイルコンテンツを管理するためのソリューションだ。しかし、エンドユーザーからすれば、モバイルコンテンツだけでなく、社内のファイルサーバのドキュメントにもモバイル環境からアクセスできれば、利便性はさらに高まる。

 そこで、製品の中にはオンプレミスで導入し、Active Directoryと連携させたユーザー認証を行うことで、社内ファイルサーバへのモバイル環境からのアクセスを可能にし、モバイル上のデータとファイルサーバ上のデータを自動的に同期できるものがある。これによってエンドユーザーは業務効率が一段と高まり、一方のIT部門も既存の環境をそのままモバイル用途向けに開放できるので、追加の投資や労力を省ける。

社内ファイルサーバへのアクセスを可能にするMCMのシステム構成例
図2 社内ファイルサーバへのアクセスを可能にするMCMのシステム構成例(オンプレミス)(出典:アクロニス・ジャパン)

インタラクティブなリッチコンテンツの作成と配信

 モバイル環境で閲覧するコンテンツといえば、一般的には静的なものが主流だ。だが、操作性の高いオーサリングツールを提供することで、例えば営業担当者自身が動画を活用したインタラクティブなコンテンツを作成し、配信を可能にする製品がある。外出先で動画などのリッチなコンテンツを顧客に見せられれば、相手の理解も深まり、商談のスピードアップにつなげられるだろう。

リッチコンテンツの作成機能
図3 リッチコンテンツの作成機能(出典:エージェンテック)

近接のユーザーにデータを手渡しできるブックドロップ

 例えば、取引先でタブレット端末を使ってプレゼンテーションを行うと、その電子カタログが欲しいと頼まれることがある。MCM製品の中には、近接するユーザーのモバイルデバイスにデータを手渡しできる機能を提供するものがある。

 データを受け取る側のモバイルデバイスに専用アプリをインストールし、自分のタブレット端末から送りたいファイルを選択することで、相手側のデバイスにデータが転送される。いわば仮想的な会議室に双方がいて同じ画面を共有し、一方がファイルを会議室のフォルダに移すと、相手にも共有されるという形だ。

近接のユーザーにデータを手渡しできるブックドロップ機能
図4 近接のユーザーにデータを手渡しできるブックドロップ機能(出典:インフォテリア)

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