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UTM(統合脅威管理)の導入状況(2014年度)IT担当者300人に聞きました(5/5 ページ)

多岐にわたるネットワークセキュリティ機能を1台に集約したUTM。キーマンズネット会員を対象にUTMの実態調査を行った。

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導入しない理由は「コスト」が1位、「現状で十分」や「性能低下に不安」の声も

 次に、UTMを「必要性を感じるが導入しない」「必要性を感じない」と答えた人に、導入しない理由を尋ねた(図4)。

 1位が「運用コスト」で41.7%、2位が「製品の知識が少ない」で32.9%、3位が「導入コスト」で30.6%、4位が「専任の管理者がいない」で29.6%、5位が「現状のセキュリティ対策で十分」で27.8%という結果となった。100人以下の企業では「運用コスト」が51.9%、「導入コスト」が39.5%とコスト面で懸念される理由が高い比率になることが分かった。

 また、「必要性を感じるが導入しない」と答えた人の中には、「現実的にリスクを感じながらも被害に遭っていないが故に、予算取りが非常に難しい分野だと感じている」や、「現在はファイアウォールとウイルス対策ソフトを組み合わせて導入しており、UTMは価格とパフォーマンス低下に不安があるため導入を検討していない」といった声もあった。

 本来、複数実施しなくてはならないセキュリティ対策を一括で行い、運用管理やコストを軽減することを目的に開発されたUTMであるが、企業の現状としては、現在導入中のセキュリティ対策からUTMに切り替える際に新たに発生するコストや、その後の運用コスト、管理者不足に対する問題・不安から導入していないケースが多いことが明らかとなった。

 一方で、まだセキュリティ被害に遭うことを重要視していない声も上がったことから、今後さらなる情報漏えいに対する意識の向上が必要と考えられる。

導入しない理由
図4 導入しない理由

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