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クラウドで息を吹き返した「Webサイト監視ソリューション」IT導入完全ガイド(3/4 ページ)

SIerによる手厚いサポートから自前での管理が求められるクラウド時代。だからこそ必要な「Webサイト監視ソリューション」が具体的にできることを紹介、ソリューション選びの勘所を解説する。

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統合監視型のWebサイト監視ソリューションとは?

 これまでサービス型のWebサイト監視ソリューションを軸に語ったが、もう1つのタイプであるツール型についても触れることにしよう。

 ツール型のWebサイト監視ソリューションを提供するベンダーには、元はサーバの統合監視ソリューションなどを提供するところが多いと前述した。そのため、統合監視ソリューションの進化の中でWebサイト監視ソリューションもその一要素として実現されるケースが少なくない。

 あるベンダーの場合、顧客から見えるWebサービスの部分だけでなく、サーバやネットワーク機器、ファシリティなどバックエンドまでを含めてトータルで監視することで、高いパフォーマンスを継続的に発揮してエンドユーザーへのエクスペリエンスとレスポンスの向上を目指す。

 では、なぜWebシステムだけではなくITインフラを含めたシステム全体を見なければいけないのだろうか。最大の理由は、仮想環境の普及やクラウド、オンプレミスの混在環境が当たり前になるなど、Webシステムの複雑化が進む中で、障害の切り分けが難しくなっていることが挙げられる。

 例えばWebサイトのレスポンスが遅くなっている場合、考えられる原因は次のように千差万別だ。

  • SQLの実行速度の低下
  • データベースのセッションプールの枯渇
  • データストアのリソース枯渇
  • Javaヒープの圧迫
  • ネットワーク機器のリソース不足
  • メモリリークの発生

 つまり、監視(モニタリング)の幅を最大限にまで広げて全体を俯瞰して分析ができなければ、迅速かつ確実な原因究明は行えないのだ。従来のように、各サーバやネットワーク機器のログを個別に解析していては、もし原因を突き止めることができたとしても膨大な時間と手間を要してしまう。

モニタリングの幅の例
図3 モニタリングの幅の例(出典:日本CA)
Webシステム監視ダッシュボードの例
図4 Webシステム監視ダッシュボードの例(出典:日本CA)

 こうしたトータルな監視を行うソリューションでは、Webサイトのモニタリングと合わせてサーバやネットワークなどの稼働状況をダッシュボード上に可視化できる。Webシステムの監視に特化したダッシュボードをカスタマイズすることも可能だ。

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