統合運用管理ツールの導入状況(2014年):IT担当者300人に聞きました(1/5 ページ)
統合運用管理ツールの導入率は全体で25.8%。今後導入を検討する企業では、セキュリティ強化も併せてもくろむ声が多数聞かれた。
キーマンズネットでは、2014年10月8日〜10月24日にかけて「統合運用管理ツール」に関するアンケートを実施した(有効回答数279件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の43.7%、一般部門が56.3%という構成比だった。
今回、聞いたのは「運用管理上の悩み」や「導入状況」「満足度」「重視ポイント」など、統合運用管理ツールの導入状況を把握するための質問だ。その結果、統合運用管理ツール導入済み企業は全体で25.8%にとどまり、中でも100人以下の中小企業での導入率は5.4%と、中小企業での導入が進んでいない状況が明らかとなった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので事前にご了承いただきたい。
運用管理上の悩みに対し、46%が解決の糸口を見いだせていない
はじめに、運用管理上の悩みについて尋ねた(図1-1)。その結果、1位が「人手が足りていない」で43.7%、2位が「社内に詳しい人材が少ない」で33.9%、3位が「コストがかかりすぎている気がする」で31.0%という結果となった。
次に、それらの悩みについて「どのように解決しようと考えているか」という問いに対しては、1位が「分からない、見つかっていない」で46.4%、2位が「人材の育成」で33.3%、3位が「運用の自動化ツールの導入」で16.9%、4位が「統合運用管理ツールの新規導入またはリプレース」で13.5%、5位が「人材の採用」で12.7%という結果となった(図1-2)。ここから運用管理上の悩みについて、約46%が解決方法を見いだせていない状況が明らかとなった。
また、前述した悩みを改善すべく「統合運用管理ツールの導入やリプレース」を検討する企業は13.5%と少ない中、100人以下の中小企業では2.1%とさらに少ない結果となった。中小企業では統合運用管理ツールを導入するほどのシステム規模がないケースも多く、メリットを感じにくい状況にあると予想できる。また、フリーコメントでは、「組織変更や事業売却の際に柔軟に対応できない」などと、日々変化する社内外の環境変化への対応を課題として挙げている声も聞かれた。
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