統合運用管理ツールの導入状況(2014年):IT担当者300人に聞きました(2/5 ページ)
統合運用管理ツールの導入率は全体で25.8%。今後導入を検討する企業では、セキュリティ強化も併せてもくろむ声が多数聞かれた。
「必要性を感じない」が4割超え、「運用に人手が掛かる」と不満の声も
次に、「統合運用管理ツールの導入状況」を尋ねた(図2-1)。その結果、「既に導入済みである(追加・リプレースなし)」が23.3%、「既に導入済みである(追加・リプレースあり)」が2.5%、「新規で導入を検討している」が1.1%、「必要性を感じているが、導入時期は未定」が29.4%、「必要性を感じない」が43.7%であった。
整理すると、追加やリプレースの有無を含めて「導入済み」は25.8%であるのに対し、導入検討の有無を含め「未導入」が74.2%という結果だった。企業規模別に見ると、100人以下の中小企業は導入率が5.4%と低く、101〜1000人以下の中堅企業では26.9%、1001人以上の大企業では36.1%と、企業規模が大きくなるに連れ、導入率も高まる傾向が見られた。
続いて、「導入済み」と回答した人にその「満足度」を尋ねた(図2-2)。「とても満足している」が3.2%、「まあ満足している」が66.7%、「やや不満がある」が23.8%、「とても不満がある」が6.3%となり、まとめると「満足」と回答した割合は69.9%、「不満」が30.1%という結果となった。
「満足」と答えた人の中には、「一応の管理はできているが、クラウドサービスへの対応など、次期に向けての課題が出てきている」と今後、さまざまな業務システムがクラウド環境へ移行した時の運用管理を意識した声も聞かれた。
一方で「不満」と回答した人からは、「会社ごとのカスタマイズが反映されにくい」「ちゃんと作動しないことがしばしば起きる」「必要とする機能はそろっているが使いづらい」などの声が聞かれた。
「満足」と回答された人の中からも、「システムの運用に関しては最適だが、運用するのに人手が掛かる」「機能や性能面に不満はないが、ライセンス費用が負担になっている」といった不満の声も挙がっていた。
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