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可視光に情報を載せる「情報発信LED照明」とは?5分で分かる最新キーワード解説(1/4 ページ)

物体の状態を一切損なわず、可視光でID情報を付加できる「情報発信LED照明」が登場した。。新たな照明技術がもたらす未来とは。

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 今回のテーマはLED照明に物品などのID情報を載せ、照らされた「モノ」をスマートフォンなどのカメラで撮影するとIDを認識、クラウド経由で関連データが手に入る「情報発信LED照明」だ。RFIDリーダーやバーコードリーダーなどのように特殊な読み取り装置なしで一般の人が利用できる、新しいID情報付与技術が誕生した。

「情報発信LED照明」とは?

 LED照明の色成分をコントロールして、人の目には分からない微妙な色変化でデジタル情報を発信する技術だ。これまでLED光を直接通信に利用する技術(可視光通信)はあったが、特殊な受信装置が必要で用途が限られていた。

 2014年11月に富士通研究所が発表した「モノに情報を付与できるLED照明技術」は、スマートデバイスなどのカメラと専用アプリだけで、LED照明に照らされた物体からID信号を受け取り、その情報をカギにクラウドから関連情報を取得する新しい情報配信手法を提起した。

 LED照明は、かつての青色LED光を黄色蛍光体に通すことで疑似的に白色を表現する方式から、RGB3色のLED光を混合して白色を表現する方式に進化した。1個のLED照明で明るさを変えたり、昼光色から電球色などへと自由に色を変化させたりできるようになったことはご存じの通りだ。

 3色混合の光のRGB各色を時間軸上で、人間の目には区別がつかない程度に変化させれば、照明光にデジタル情報を載せられるのではないか。この発想が情報発信LED照明の出発点だ。

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