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可視光に情報を載せる「情報発信LED照明」とは?5分で分かる最新キーワード解説(2/4 ページ)

物体の状態を一切損なわず、可視光でID情報を付加できる「情報発信LED照明」が登場した。。新たな照明技術がもたらす未来とは。

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情報発信LED照明の具体的な応用ケース

 まずは、実際の情報取得の様子をデモシステムで見てみよう。図1はショップにおかれたマネキンにLED照明を当てている例として見てほしい。

 店舗を訪れた客は、自分のスマートフォンにインストールされた専用アプリを起動して、マネキンに向けてシャッターを切るようにボタン操作を行う。ほんの少しの間をおいて、スマートフォンにマネキンが着ている洋服のブランドや価格、素材などの関連情報が表示される。デモでは期間限定割引キャンペーンの対象商品であるという特典情報が出た。

マネキンに照射した照明から商品関連情報をスマートフォンで入手
図1 マネキンに照射した照明から商品関連情報をスマートフォンで入手(出典:富士通)

 もう1つのデモは、美術館や博物館などの展示品に関連する情報発信を想定したものだ。図2のように浮世絵の展示にLED照明を当てているところを、先ほどと同様にスマートフォンのカメラで撮影すると、今度は作品名、作者、制作年、その他の関連情報がスマートフォンに表示された。

展示物に照射した照明から作品情報をスマートフォンで入手
図2 展示物に照射した照明から作品情報をスマートフォンで入手(出典:富士通)

 ちなみに、デモシステムのLED照明は図3のような一般的なカラー調光可能LEDを多数並べたタイプのスポットライトを利用した。しかし、多数のLEDの利用は必要条件ではない。カラー調光可能なLED電球1個だけでも情報配信は可能だ。

デモシステムで使われたLEDスポットライト
図3 デモシステムで使われたLEDスポットライト(出典:富士通)

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