遠隔会議システムの導入状況(2014年):IT担当者300人に聞きました(1/5 ページ)
IT担当者332人を対象に遠隔会議システムについて調査を実施。導入状況、きっかけ、導入しない理由など気になる実態が明らかに。
キーマンズネットでは、2014年10月22日〜2014年11月4日にかけて「遠隔会議システムの導入状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数332件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の41.9%、一般部門が58.1%という構成比だった。
今回、聞いたのは遠隔会議システムの「導入状況」「導入目的」「重視ポイント」「満足度」「導入しない理由」など、遠隔会議システムの導入状況を把握するための質問だ。その結果、全体の導入率は65.0%で、導入している企業の7割は満足していることが明らかになった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
遠隔会議システムの導入率は65%、中小企業と大企業では3倍以上の開き
最初に「遠隔会議システムの導入状況」について尋ねた(図1)。「既に導入済みである(追加・リプレースなし)」が59.9%、「既に導入済みである(追加・リプレースあり)」が5.1%、「新規で導入を検討している」が0.6%、「必要性を感じるが導入時期は未定」が7.8%、「必要性を感じない」が26.5%と続き、まとめると、全体では65.0%が導入済み、5.6%が検討中という結果となった。
また、「導入済み」の65.0%を従業員規模別で見たところ、100人以下の中小企業で26.2%、101人〜1000人以下の中堅企業で65.5%、1001人以上の大企業で85.3%と、従業員規模が大きくなるにつれて導入済みの割合が大きくなる傾向にあり、100人以下の中小企業と1001人以上の大企業では3倍以上の開きが出た。
従業員数が多くなるほど、国内外における拠点数も多くなる傾向にあることから、会議による出張費や移動時間の削減、遠隔地の社員同士のコミュニケーション活性化を目的として導入割合が高くなっているものと思われる。
続いて、遠隔会議システムを導入済みと回答した人に「使用中の遠隔会議システム」を尋ねたところ、1位は「Web会議とビデオ会議と電話会議」で25.4%、2位は「Web会議のみ」で21.6%、3位は「Web会議とビデオ会議」で17.8%、同率4位は「ビデオ会議と電話会議」「ビデオ会議のみ」で12.2%という結果となった(注1)。
(注1)「Web会議」は、PCやインターネット回線を利用するものとし、「ビデオ会議」は、専用端末や専用回線を利用するものと区別する。
また、遠隔会議システムを導入予定と回答した人に「導入予定の遠隔会議システム」を尋ねたところ、1位は「Web会議のみ」で42.9%、2位は「Web会議とビデオ会議」で26.2%、同率3位は「Web会議とビデオ会議と電話会議」「ビデオ会議のみ」で9.5%、5位は「Web会議と電話会議」で7.1%という結果となった。
「導入済み」「導入予定」ともに、「Web会議のみ」もしくはWeb会議と他システムを併用が上位を占めており、特に「導入予定」においては、4割以上が「Web会議のみ」を検討していることが分かった。社外とのコミュニケーションも容易なSaaSの登場で、PCさえあればインフラが不要な環境が人気を後押ししていると思われる。
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