遠隔会議システムの導入状況(2014年):IT担当者300人に聞きました(2/5 ページ)
IT担当者332人を対象に遠隔会議システムについて調査を実施。導入状況、きっかけ、導入しない理由など気になる実態が明らかに。
導入済みは2割、導入予定は4割以上が「遠隔会議のスマートデバイス活用」を検討
次に、「今後、遠隔会議システムのスマートデバイスでの活用を検討しているか」について尋ねた。その結果、遠隔会議システムを導入済みと回答した人は、「検討している」が20.4%、「検討していない」が79.6%だった。
また、遠隔会議システムを導入予定と回答した人は、「検討している」が43.6%、「検討していない」が56.4%となった。在宅勤務やモバイルワークなどといった働き方の多様化に伴い、PCだけでなくモバイル端末を使うことで場所を問わず会議に参加したいといったニーズがあると推測される。
ただし、24時間365日、いつでもどこでも会議に参加しなければならないという状況も考えられ、会議参加に当たってのルール決めなどといった運用面での取り組みも必要となるだろう。
さらに、遠隔会議システムを導入済みと回答した人に「導入目的」を尋ねた(図2-1)。その結果、1位は「出張、移動コスト(交通費、宿泊費、人件費)、時間の削減」で80.6%、2位は「社内コミュニケーションの円滑化、活性化」で66.0%、3位は「日常の会議やミーティング(役員会議を除く)」で47.1%、4位は「社外コミュニケーションの円滑化、活性化」で21.4%、5位は「開発や設計、デザイン確認」で20.9%となった。
また、遠隔会議システムを導入予定と回答した人に「導入目的」を尋ねた(図2-2)。その結果、1位から3位においては順位に変化はなかったが、4位の「開発や設計、デザイン確認」が、導入済みより10ポイント上がった。
従来、動作検証や立体デザインの確認作業はメールや電話では行いづらいためその場に行く必要があったが、遠隔会議システムの画質が向上したことで動画での確認や指示が可能となり、業務効率化を見込まれていると想定される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.