特集
データセンターの利用状況(2014年):IT担当者300人に聞きました(5/5 ページ)
IT担当者341人を対象にデータセンターの利用状況の調査を実施。利用率は2年前と比べ約10ポイント増加するなど、現状が明らかに。
一度利用したら止められないなど心理的なハードル
最後に、データセンターを「利用しない理由」を尋ねたところ、1位が「費用対効果が明確でない」で42.1%、2位が「導入コストが高い」で37.7%、3位が「運用コストが高い」で36.8%、4位が「セキュリティに不安がある」で25.4%、5位が「導入実績がない」で22.8%という結果となった。上位1〜3位までコストに関する理由が続いており、コストの問題が利用の大きな妨げになっている事実が明らかとなった。
また、データセンター関する課題や悩み、要望について尋ねたところ、「社内にサーバを設置しているが、現状でも反応が遅いと不満を言われるため、外部からアクセスするデータセンターを利用した際のレスポンスが心配である」といった通信速度を不安に思う声が聞かれた。
また、「導入が必要かどうかの判断が難しい。 導入コストや運用コストが安くないこと、一度利用を始めるとなかなか止められないことなど、心理的なハードルの高さも原因にある」といった声も聞かれた。
今後、各社が現在利用している業務システムなどもクラウド環境への移行が進む傾向にあり、データセンターの建設も多数予定される。自社にサーバを設置するスタイルからデータセンターを利用するスタイルが主流になることが予想される中、今後、システムの運用環境やデータの保存をどう行っていくのが最善かを検討した上で、より自社に有用なデータセンターやサービスを選定してほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.