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データセンターの利用状況(2014年):IT担当者300人に聞きました(4/5 ページ)
IT担当者341人を対象にデータセンターの利用状況の調査を実施。利用率は2年前と比べ約10ポイント増加するなど、現状が明らかに。
コストを最も重視するものの、セキュリティや災害時の対応を重視する傾向にあり
次に、データセンターを利用する際に重視するポイントを聞いた。その結果、利用中と回答の人は1位が「運用コスト」で74.5%、2位が「導入コスト」で55.3%、3位が「安定性」で42.6%と続いた(図4-1)。
利用予定と回答した人も同様に1位が「運用コスト」で78.3%、2位が「導入コスト」で56.6%と続いたが、3位は「セキュリティ」で44.6%と続く結果となった(図4-2)。
「最も重視」と回答された項目は、利用中では「導入コスト」が26.2%と最も多かったのに対し、利用予定では「運用コスト」が34.9%を占める結果となった。料金体系に従量課金制が増えてきているため、運用中のコスト変動を重視する傾向になっているのかもしれない。
また、利用検討時に知りたい情報としては、「データの移行方法」といった利用開始時の手順に関する情報や「アクセス回線の性能」についての情報を知りたいといった声、「セキュリティ対策と保証」といった声が上がった。
「耐震構造や非常時の電力供給、復旧方法、RTO」「問題が起きた時の補償と、起こさないための保障体制」といった声も多く聞かれた。社内の重要なデータを外部に預けることになるため、災害や予期せぬトラブルが起こった際の対応を重視するようだ。セキュリティについても同様で、トラブルが発生した際の対応や、補償内容の範囲はどこまでなのかなど、明確にしておきたいと考える企業は多いようだ。
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