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ADCの導入状況(2015年):IT担当者300人に聞きました(4/5 ページ)
IT担当者331人を対象に「ADC」の導入状況について調査を実施。「必要性を感じない」と7割が回答した調査結果が明らかに。
重視ポイントは「導入・運用コスト」、最重視は「スループット性能」
続いて、ADCの導入に当たり「重視したポイント」を尋ねた(図3)。その結果、1位は「価格(導入・運用コスト)」で68.5%、2位が「スループット性能」で61.1%、3位が「冗長化機能」で40.7%、4位が「同時セッション数」で33.3%、5位が「使いやすさ、操作性」で27.8%という結果となった。
「同時セッション数」については、2年前は16.7%と低かったが、33.3%と約2倍に数値を伸ばした。同時セッション数は、その大小の違いによりADCの処理能力に大きな影響を与え、ADC製品を選定するためのポイントとなる要素である。最近、Office 365のような多くのセッション数を必要とするクラウドサービスも登場しており、このポイントをしっかりと押さえながら製品を見極めようとするユーザーが増えているようだ。
「最も重視するポイント」では「スループット性能」が38.9%と最も多い結果となった。モバイルデバイスの業務利用やビデオ会議のような映像コンテンツの増加など、企業が利用するトラフィック量は今後もますます増えていくことが予想できるため、今後さらにスループット性能は重視すべきポイントとなるだろう。
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