統合ログ管理ツールの導入状況(2015年):IT担当者300人に聞きました(1/5 ページ)
統合ログ管理ツールの導入状況を調査。差の開いた大企業と中小企業の導入率、変化するログの収集対象などの実態が明らかになった。
キーマンズネットでは、2015年2月25日〜3月12日にかけて「統合ログ管理ツール」に関するアンケートを実施した(有効回答数342件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の43.3%、一般部門が56.7%という構成比だった。
今回、聞いたのは「導入状況」や「導入価格」「ログ収集の対象」「導入しない理由」など、統合ログ管理ツールの導入状況を把握するための質問だ。その結果、統合ログ管理ツールの導入率は25.2%にとどまり、その中でも100人以下の中小企業での導入率は7.6%と、中小企業での導入が特に進んでいない状況が明らかとなった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので事前にご了承いただきたい。
ログは収集しつつも、管理や活用ができず悩む声が大半を占める
はじめに、統合ログ管理ツールの利用に限らず、何らかのログを収集している人に、ログ収集後の問題点について尋ねた(図1)。その結果、1位が「収集したがログの分析・解析ができていない」で49.7%、2位が「分析・解析後のログが有効活用できていない」で36.2%、3位が「収集後のログの管理ができていない」で31.9%、4位が「データ量が多くて検索が困難」で21.6%、同率5位が「特に問題はない」「ログが散在していて検索が困難」で20.0%と続いた。
せっかく収集したログを管理、有効活用できていないとの回答が上位3位を占める結果となった。また、フリーコメントからは、「有効な活用がどこまでできているか分からない」といった活用効果を実感できていない声も聞かれた。個人情報保護法やJ-SOX法の施行を受け、ログ管理の重要性が拡まってから数年たった今でも、各企業はログの管理や活用法に悩まされている。
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