特集
統合ログ管理ツールの導入状況(2015年):IT担当者300人に聞きました(2/5 ページ)
統合ログ管理ツールの導入状況を調査。差の開いた大企業と中小企業の導入率、変化するログの収集対象などの実態が明らかになった。
中小ではわずか7.6%の導入率、実際の導入価格と予定価格には大きな差も
次に、統合ログ管理ツールの導入状況について尋ねた(図2-1)。その結果、「既に導入済みである(追加・リプレースの検討予定なし)」が21.1%、「既に導入済みである(追加・リプレースの検討予定あり)」が4.1%、「新規で導入を検討している」が2.9%、「必要性を感じるが、導入時期は未定」が28.1%、「必要性を感じない」が43.9%であった。
整理すると、追加・リプレース検討の有無を含めて「導入済み」は25.2%であるのに対し、導入検討の有無を含め「未導入」が74.9%であり、うち43.9%が「必要性を感じない」と回答する結果となった。
また、企業規模別に見ると、100人以下の中小企業は導入率が7.6%と低いのに対し、1001人以上の大企業では45.0%と、37.4%もの開きが見られた。中小企業ではそもそも専任のIT担当者が不在だったり、スキルが追い付かずログを活用できなかったりすることが、導入率が伸びていない理由として考えられる。
また、導入価格について尋ねたところ、導入済みの人は「1000万円以上」が最も多く、39.1%を占める結果となった(図2-2)。一方で導入予定の人は「100万円未満」が52.4%と最も多く、半数以上に上った(図2-3)。統合ログ管理ツールにもクラウドサービスが登場したり、安価なサービスの提供も増えたりしていることから、実際に導入している人に比べ導入予定の人の場合は、低価格製品やサービスを望む傾向にあるようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.