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組織を超えたコラボレーション基盤に進化するオンラインストレージ最新動向IT導入完全ガイド(4/5 ページ)

社内ユーザーのみならず社外の関係者まで対象を広げたコラボレーションを支える情報共有基盤として活用が進むオンラインストレージ。その最前線を徹底レポート。

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ソーシャル機能と融合したコラボレーションへの発展

 最近では、ソーシャル機能との融合によってコラボレーションを支援するオンラインストレージも登場してきた。

 さまざまなプロジェクトにおけるコラボレーションは、最初に案となるドキュメントを作成し、共同編集にあたるメンバーを集めるといった「ファイルありき」で立ち上がるものだけではない。担当業務や専門分野、興味・関心などで関係性を持った、「人と人とのつながりからの自然発生」で立ち上がるケースもよくある。

 ソーシャルの仕組みとオンラインストレージを融合することで、こうした多様な形態のコラボレーションを初期段階からサポートすることが可能となる。従来のエンタープライズ・ポータルが組織における縦方向の情報伝達を目的にしていたのに対して、ソーシャル機能と融合したオンラインストレージは、組織の枠を超えた洞察(気付き)とコラボレーションを誘発するナレッジ共有基盤になり得る。

ソーシャルコラボレーション機能の実際

 ソーシャルの基盤上で、組織内外のさまざまなユーザーと「ともだち」としてつながることができる。こうしてフォローしているユーザーが、新しい情報をアップロードしたり、他のともだちの情報に対してコメントを投稿したりした場合、その行動が自分のアクティビティーストリーム(タイムライン)画面に通知される。

 こうした更新情報を単に閲覧するだけでなく、その内容に興味をひかれた場合は、自分からもコメントを投稿したり、推奨(いいね)を入れたりすることで、積極的に働きかけることができる。こうしたやりとりで議論が盛り上がり、自発的なコラボレーションが起こり、ゆくゆくはプロジェクトに発展していく可能性があるわけだ。

 また、他のユーザーのファイルそのものをフォローすることで、ファイルを起点として行われているコラボレーションの動きを把握することも可能だ。

ソーシャルコレボレーション機能
図9 ソーシャルコレボレーション機能(出典:日本IBM)

モバイルデバイスの有効活用

 ソーシャルコラボレーションを活性化させるためには、ある決まった時間にそのワークスペースにアクセスするのではなく、手のあいたときに、いつでも、どこからでもアクセスし、他ユーザーの発言や行動を知ることができるのが望ましい。

 その意味でも積極的に活用したいのがモバイルデバイスだ。スマートフォンやタブレットの画面でも快適に情報閲覧や操作を行えるモバイルアプリを展開することで、タイムリーなコラボレーションを盛り上げることができる。

スマートデバイスでの利用画面例
図10 スマートデバイスでの利用画面例。「IBM Connections」モバイルアプリケーションの画面構成(iPadの場合)(出典:日本IBM)

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