UPSの導入状況(2015年):IT担当者300人に聞きました(4/5 ページ)
IT担当者346人にUPSの導入状況を調査した。導入率は72.6%と高いが、必要性を感じない企業が増加傾向にある。
今後の重視ポイントは「導入コスト」に集中、バッテリー寿命にもニーズが高まる
次に、UPS導入のきっかけを聞いたところ、導入済みの人は、1位が「サーバの新規購入に伴い導入」で55.7%、2位が「既存UPSの買い替え(リプレース)」で37.8%、3位が「設置したい機器が増えたため、追加で導入」で14.8%となった。
一方、導入予定の人は、1位が「既存UPSの買い替え(リプレース)」で42.0%、2位が「サーバの新規購入に伴い導入」で40.0%、3位が「設置したい機器が増えたため、追加で導入」が26.0%となり、サーバの新規購入時以上にリプレース時に導入する機会が多い結果となった。これは、UPSはサーバなどの設置対象機器と比べ寿命が短い傾向にあることが起因していると想定される。
さらに、UPSの重視するポイントについて上位3つまで尋ねたところ、導入済みの人は、1位が「停電時の電力供給時間」で58.2%、2位が「導入コスト」で57.3%、3位が「安定性・可用性」で52.9%、4位が「バッテリー寿命」で43.6%、5位が「障害時の保守・サポート」で23.6%と続いた(図4‐1)。
一方、導入予定の人は、1位が「導入コスト」で74.0%、2位が「停電時の電力供給時間」で62.0%、3位が「バッテリー寿命」で50.0%、4位が「安定性・可用性」で34.0%、5位が「サイズ・重量」で22.0%と続いた(図4‐2)。
導入予定の7割以上が導入コストを重視しており、34.0%が最も重要と回答し、2位以下を大きく引き離した。また、3位のバッテリー寿命についても18.0%の方が最も重要と捉えており、バッテリーの長寿命化ニーズが高まっている様子がうかがえる。
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