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6つの企業事例で分かる「アプリケーション仮想化」活用術IT導入完全ガイド(3/3 ページ)

多くのスマートデバイスが業務利用される昨今、これまでの働き方と異なる「ワークスタイル変革」に取り組む企業が増えた。アプリケーション仮想化の活用方法を紹介する。

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 アプリケーション仮想化についての最新動向について見ていこう。

異なる環境を意識させずに同じユーザー体験を可能に

異なるアプリも同じ体験を提供
図1 異なるアプリも同じ体験を提供(出典:シトリックス・システムズ・ジャパン)

 仮想化ベンダーでは、ローカルで動くアプリケーションやWebアプリケーション、iOSやAndroidなどモバイルアプリケーションなど、それぞれ手順を変えてアクセスすることなく、同じエクスペリエンス(ユーザー体験)の中で利用できるようにしようというアプローチを採用したスイート製品を提供しているところもある。

 具体的には、Windowsで動作する純正のアプリケーションにアクセスするアイコンやiOSで動くネイティブアプリを起動させるアイコン、SaaSで提供されているアプリケーションなどが同じスマートフォン内に並ぶ形で利用者に提供できる環境を実現している。

 必要なものを企業内に閉じたAppStoreからダウンロードするだけで、裏側で動いている環境が異なるものの、利用者は一切意識する必要がない。ワークスタイル変革のインフラ作りに役立つものの1つになるだろう。

ランチャーの提供でシングルサインオンを容易に

 さまざまなアプリケーションを容易に利用できるようにするため、クラウド上にランチャー機能を提供し、そこから各アプリケーションにアクセスすることでシングルサインオンを可能にするソリューションを持った製品もある。管理者側からすればアプリケーションの利用権限を簡単に制御できるようになり、利用者からすればアプリケーションを利用するたびに認証作業を行う必要がなくなる。

 ランチャー上には、SaaSアプリケーションをはじめ、Webアプリケーションやネイティブなモバイルアプリケーションなどを提供するだけでなく、他社のアプリケーション仮想化へのシングルサインオンも可能になる。アプリケーション環境をリソースから切り離して利用できる仮想化技術だけに、さまざまな環境が混在することは当然の流れになっている。シンプルにアクセスできる環境は、ユーザーの利便性を高めてくれるものとして利用したい。

Identity Manager
図2 Identity Managerによるシングルサインオン(出典:ヴイエムウェア)
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