タブレット群雄割拠、企業で使うならiOS、Android、Windows?:IT導入完全ガイド(2/5 ページ)
ビジネスシーンにおける脱PCが進んでいる。その一翼を担うのが「タブレット」だが、ベンダーの設計思想も、表示と操作を兼ねるディスプレイサイズも異なる。
3種のラインアップでトップシェアを握る「iPad」
タブレット「iPad」シリーズはAppleの送り出すタブレット製品群だ。2015年11月末日時点で以下の3ラインが発売されている。iPadシリーズは、液晶サイズの違いはあるもののOSにはiOSを採用していて基本的な操作感は共通だ。
iPad Air 2
iPadのラインアップ中もっともスタンダードといえるモデル。
- サイズ:幅169.5×高さ240×厚さ6.1ミリ
- 重量:437グラム(Wi-Fiモデル)、444グラム(セルラーモデル)
- ディスプレイ:9.7インチ(2048×1536ドット)
- 価格:5万3800円〜(Wi-Fiモデル)、6万7800円〜(セルラーモデル)
iPad mini 4
ラインアップ中もっともコンパクトなモデル。
- サイズ:幅134.8×高さ203.2×厚さ6.1ミリ
- 重量:298.8グラム(Wi-Fiモデル)、304グラム(セルラーモデル)
- ディスプレイ:7.9インチ(2048×1536ドット)
- 価格:4万2800円〜(Wi-Fiモデル)、5万6800円〜(セルラーモデル)
iPad Pro
iPad最大のサイズを誇るモデル。PC代替としての期待が高そうなタブレット。
- サイズ:幅220.6×高さ305.7×厚さ6.9ミリ
- 重量:713グラム(Wi-Fiモデル)、723グラム(セルラーモデル)
- ディスプレイ:12.9インチ(2732×2048ドット)
- 価格:9万4800円〜(Wi-Fiモデル)、12万8800円(セルラーモデル)
「iPad Pro」はPCの代替になるか?
2015年11月に発売された「iPad Pro」は、サイズがiPad内で最大となるだけでなく、専用キーボード「Smart Keyboard」や専用ペンデバイス「Apple Pencil」といった入力デバイスが登場し、タブレットにPCの使い勝手を付加した製品といえる。マイクロソフトのSurfaceシリーズにも共通することだが、「PCとは併用、別枠で純粋なタブレットを導入して運用したい」と考えるか、「PC代替でタブレットを導入したい」と考えるかで選択する製品ターゲットになる場合とならない場合とがあるだろう。
サイズの違いは用途の違いに直結
「iPad Air 2」と「iPad mini 4」に関しては、サイズの違いがビジネス導入時の製品選びのポイントとなる。サイズの大きいiPad Air 2は、画面の見やすさというメリットからタブレットの画面を他者(顧客や取引先)に“見せる”ような業務に使うと効果的だ。一方のiPad mini 4は、携帯性を重視したサイズで、従業員がメールを読んだりWebや社内資料をチェックしたりといった“携帯端末”として使うケースに適している。
なお、「サイズ感による使用目的の違い」はiPadシリーズに限られるものではなく、後述するAndroidタブレットやWindowsタブレットでも同様だ。
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