タブレット群雄割拠、企業で使うならiOS、Android、Windows?:IT導入完全ガイド(5/5 ページ)
ビジネスシーンにおける脱PCが進んでいる。その一翼を担うのが「タブレット」だが、ベンダーの設計思想も、表示と操作を兼ねるディスプレイサイズも異なる。
OSの違いは問題にならない
ビジネスシーンにおけるタブレットは、かつてはそのOSの違いによって選択肢が狭められることがあった。なぜならばOfficeをはじめとする業務に必要なアプリが動くか否か、またMDMツールによる管理が容易か、セキュリティレベルは十分かといった状況が各OSで異なったからだ。
しかし2015年現在、例えばOfficeなら「Office 365」のようなクラウドアプリがiOS、Android、Windows 10とOSに関係なく利用できる。MDMツールについても、OSやプラットフォームを超えた管理が容易となっている。セキュリティに関しても、OSレベルでのセキュリティレベル向上に加え、セキュリティ対策アプリも各種登場しているため、数年前にあったような「Androidはちょっと不安」というような懸念は減っている。
ハードウェア選びはストレージとサイズ感がポイント
ハードウェアの性能については内蔵ストレージの容量、SDメモリーカードなどの外部ストレージを利用できるか否かといったところに注目したい。PCの性能比較にあるようなCPUのパフォーマンス比較はあまり意味がない。タブレットで行う作業であれば十分な性能を有している製品がほとんどだからだ。
結局のところ、製品選びには「業務においてどのように使うか」ということが重要となる。可搬性を考えるのであればコンパクトなタブレットを、PCと同クラスの生産性を求めるなら大きめタブレットをというように、まずはそのサイズからタブレットを選択したうえで、どのOSが「使いやすいか」といったことを検討しながら予算と相談すれば、おのずと採用製品が決まるだろう。
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