タブレット群雄割拠、企業で使うならiOS、Android、Windows?:IT導入完全ガイド(4/5 ページ)
ビジネスシーンにおける脱PCが進んでいる。その一翼を担うのが「タブレット」だが、ベンダーの設計思想も、表示と操作を兼ねるディスプレイサイズも異なる。
新機軸となるか? 「Surface&Windowsタブレット」
Microsoftが開発したタブレット「Surface」
キーボードやマウスなどの周辺機器を除いて、ソフトウェアのみを販売してきたMicrosoftが直販するハードウェアとして注目されているのが「Surface」シリーズだ。2015年12月上旬時点で「Surface 3」と「Surface Pro 4」がラインアップされている。
このSurfaceシリーズは、冒頭で触れたタブレットとしての基本仕様を踏襲しているが、OSにWindows 10を搭載していることが最大の特徴。つまり、タッチパネル操作であることを除けば、Windows 10を搭載したPCとまったく同等の使い勝手になっている。
オプションとしてキーボードとタブレットカバーが一体化した「タイプカバー」、そしてペン入力デバイス「Surfaceペン」が用意される。これらを利用することでよりPCライクな使い方が可能となる。
Surface 3
「ノートPCとしても使える」がウリの、Microsoft製タブレット。
- サイズ:幅267×高さ187×厚さ8.7ミリ
- 重量:641グラム
- ディスプレイ:10.8インチ(1920×1280ドット)
- 価格:7万7544円〜(直販価格)
Surface Pro 4
CPUにインテル Core m3/i5/i7を搭載しハイスペックなノートPCに匹敵する性能を持つWindowsタブレットに仕上がっている。
- サイズ:幅292.1×高さ201.4×厚さ8.4ミリ
- 重量:約766グラム
- ディスプレイ:12.3インチ(2736×1824ドット)
- 価格:13万4784円〜(直販価格)
Surface以外の「Windowsタブレット」
Microsoft以外のベンダーもWindows 10を採用したタブレット製品を提供する。本稿ではひとまとめにして「Windowsタブレット」とする(SurfaceもまたWindowsタブレットに属する製品ではあるが、Windows 10の開発元であるMicrosoftが自社生産しているタブレット製品ということで区分した)。
Windowsタブレットの特徴はSurfaceと同じで、操作体系以外は基本的にWindows PCそのものである。Windowsタブレットを導入する場合、エンドユーザーにとっては操作体系が従来のWindows PCとほぼ変わらないという利点があり、管理部門にとっては従来のPCと同等の管理・運用で済むといったメリットがある。
Windowsタブレットに移行することによって、いわゆるワークスタイル変革が加速される可能性もあるだろう。しかし、iPadやAndroidタブレットにあるようなタブレットらしいシンプルな操作感がないというのも、ある意味でWindowsタブレットの特徴かもしれない。
従来のWindows PCをより可搬性の高いタブレットPCに置き換えるというところにメリットを見いだせるか否かが、Windowsタブレットを選択する際のキモになるだろう。
ThinkPad 10
レノボ「ThinkPad 10」は、ビジネスノートPCとして定評のある「ThinkPad」ブランドのタブレット。ペンデバイス「ThinkPad Pen Pro」をはじめ、キーボードやドックなど専用オプション機器が豊富。
- サイズ:幅約256×高さ約177×厚さ約9.1ミリ
- 重量:約597グラム
- ディスプレイ:10.1インチ(1920×1200ドット)
- 価格:7万1280円〜(直販価格)
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