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歴史で追う「IT資産管理ツール」、標的型攻撃やスマートデバイス管理にどう対応した?:IT導入完全ガイド(3/3 ページ)
IT資産管理ツールの基本機能をITの歴史で追うシリーズ。標的型攻撃やスマートデバイス管理などにどうやって対応したのか。
スマートデバイス管理ツール(MDM)との連携
クライアント端末としてスマートフォンやタブレットが利用されるケースが多くなっており、企業で業務利用を許可する場合には、MDM(Mobile Device Management)ツールの導入が必須だ。IT資産管理ツールはこの環境に対応し、MDMツールとの連携機能を標準的に備えるようになってきている。
PCと同一画面に情報を集約することができ、リモートロックやワイプについては、IT資産管理ツールの操作画面から簡単に行えるようにしたツールもある。外出時に携行するスマートデバイスのためにはクラウド上の専用資産管理ツール(MDM機能あり)を利用し、社内のIT資産管理ツールとクラウド上のサービスを連携させる環境で、統合的な管理を実現できる製品もある(図6)。
スマートデバイスのVPNの一括設定、アプリの起動制御、公衆無線LANからの接続禁止、セキュリティ診断、活用分析などの機能も利用可能な場合があり、セキュリティポリシーの徹底と利用状況の監視に役立つ。MDM専用ツールとは観点が違う管理ができ、一部、管理操作を統合できるところが強みだ。
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