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3200超のiPhone導入で医療現場が変わる〜慈恵医大の挑戦〜(後編)KeyConductors(2/3 ページ)

3200台を超えるiPhoneが導入された慈恵医大のICTプロジェクト。後編ではナースセンターでの導入事例を紹介する。

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看護師と作り上げるナースコールシステム

 母艦となるナースステーションには、アイホンのナースコールシステム「Vi-nurse」(ビーナース)が導入された。Vi-nurseは、24型液晶画面の壁掛け型タッチパネルの電子ナースボード(親機)とスマートフォン(子機)とを連携するシステムだ。

 ナースコールをした患者の詳細情報、コール履歴、対応状況などが一目で分かる。「同姓同名の医療事故を防ぐために、重複する名字などには違いが分かるよう下線を入れるなど、現場のニーズに応える工夫がさまざま施されている」(アイホン担当者)

Vi-nurse
ナースコールシステム「Vi-nurse」。iOS対応は今回が初めてだ

 ナースボードが従来のホワイトボードから大きく変わったことで、各部門では導入する1週間前に説明会が開催され、導入後も説明書などと合わせた使い方の説明会があったと、東京慈恵会医科大学付属病院、看護部、小児科病棟師長の板垣信子氏は言う。「師長を集めての説明会も何回か開催してもらった。その後、昼夜ローテーションの関係で不在だった看護師に説明するなど、互いに教え合っている」

 不便さについても、アイホンの協力で少しずつ解消される方向にあるという。「当初スマートフォンはバイブレータ設定にしていると、通知時に1回しか振動せず、気付きにくいという問題があった。また、ナースボードやスマートフォンの画面についても、アレルギー情報など現場対応に必要な最低限の情報がない点もフィードバックした」(板垣氏)

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