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東京で発見、完全手作業のサーバ工場に潜入IT導入完全ガイド(2/4 ページ)

取材班は「国内生産(しかも東京)のサーバ工場」の潜入に成功した。現場での光景は驚くものばかり。何とエントリーサーバが完全手作業で製造されていた。

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まさかの完全手作業「組み立て(アッセンブリー)」

 エントリーサーバをはじめとする各種サーバを製造する基本となる「組み立て(アッセンブリー)」工程。われわれの価値観はいきなり裏切られることとなった。

 工場におけるサーバの組み立てといえば、ラインの流れ作業によるものという固定観念があった。しかし組み立ての現場を見てみるとどうだろう。担当者が1台ずつサーバを組み立てているではないか。

 これは「セル方式」と呼ばれる生産方式。組み立てる製品の部材がそろって担当者の元へと送られてくる。組み立て担当者は、パーツに付けられたIDタグをバーコードリーダーで読み取って、BTOの指示書と照らし合わせながら慎重に手作業で組み立てていく。

 もちろん手作業とはいっても電動ドライバーなどは使っているが、それでも1人1台、およそ20〜30分ほどで1台のサーバを仕上げていく。指示書を細かくチェックしながらのセル方式による作業は、ミスが少なくパーツの組み込みもしっかりと行われるという。

 また、筐体にキズなどが付きにくいという特徴もあるのだという。なお、各サーバ製品の組み立て指示書は日本語版で作成してあるため、担当者の理解度を高め、作業ミスも少なくなるそうだ。

アッセンブリー
図3 アッセンブリー(組み立て)担当テーブル。トレイに載ったサーバ製品のパーツがゆっくりと流れてくる
手作業で製品が組み立てられる
図4 手作業で製品が組み立てられる
HPE ProLiant ML30 Gen9
図5 エントリーサーバ「HPE ProLiant ML30 Gen9」の組み立てが始まった
BTOの指示書
図6 担当者は、BTOの指示書と組み立てるパーツをバーコードで照らし合わせながら確認していく
組み立て
図7 手作業で丁寧に組み立てていく。筐体へのシール貼りなども丁寧に貼る

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