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メール誤送信防止システムの導入状況(2016年)/前編IT担当者300人に聞きました(3/3 ページ)

キーマンズネット会員373人を対象にメール誤送信防止システムの導入状況を調査した。前編では「情報漏えい状況」「メール誤送信状況」などが明らかになった。

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メールを誤送信しても報告をしない人が半数以上

 最後に、「メール誤送信」について回答者自身の経験を聞いた。全体では37.8%が「ある」、62.2%が「ない」と回答し、この数値には企業規模や業種による違いはほとんど見られなかった。

 合わせて「誤送信をしたことがある」とした回答者に「メールを誤送信してしまった後、どのような対応を行ったか」を聞いたところ、全体では半数以上が「報告はしなかった」(53.1%)と回答し、「管理者もしくは上長に報告した」の46.9%を上回った。

 また、この割合には、企業規模による差はあまり見られないものの、業種による差が大きいことが特徴的で、IT製品関連業では約3分の2が報告している一方で、IT関連外の製造業では3割しか報告をしておらず、流通・サービス業全般でも4割にとどまっていた。

 「メール誤送信対策の手段」を見てみると、「特に対策していない」が39.8%で最多となっており、「送信前チェックを社内ルール化して運用」(25.2%)、「メール誤送信防止システムを使用」(20.6%)、「メール誤送信防止システムと社内ルールを併用」(14.4%)の順となった(図3)。

 「特に対策をしていない」を従業員規模別で見たところ、100人以下の中小企業が39.8%、101人〜1000人以下の中堅企業が69.1%、1001人以上の大企業が43.1%だった。合わせて業種別で見たところ、IT製品関連業が21.3%、(ITが関連着)製造業が53.2%、流通・サービス業全般が46.4%、その他業種が50.9%だった。

誤送信対策の手段
図3 誤送信対策の手段

 前編では、メール誤送信防止システムの導入状況について、「情報漏えいの有無とその原因」「今後強化した方が良いと感じる情報漏えい対策」「メールの誤送信の有無とその内容」「現在行っているメールの誤送信対策の手段」などをレポートした。

 後編では、具体的な「メール誤送信システムの導入状況」「システム導入のきっかけや重視ポイント」「システム導入の満足度と課題」などについてレポートする。

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