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社内SNS、ビジネスチャットツール、オンラインストレージの導入状況(2016年)/前編IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)

キーマンズネット会員308人を対象にアンケート調査を実施した。社内SNSとビジネスチャットの導入状況が明らかになった。

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導入後の満足度、「ビジネスチャットツール」は高い

 利用目的では「社内SNS」と「ビジネスチャットツール」で同様の傾向が見られた。では、その利用状況についてはどうだろうか。

 「社内SNS」と「ビジネスチャットツール」の利用状況をそれぞれ聞いたところ、全体では、「社内SNSを利用中」が22.7%、「同、利用予定」が4.9%、「同、利用の予定はない」が72.4%、「ビジネスチャットツールを利用中」が24.4%、「同、利用予定」が3.2%、「同、利用の予定はない」が72.4%という結果になり、利用中・利用予定もまた同程度の水準であることが分かった。この他、「社内SNS」「ビジネスチャットツール」ともに企業規模が大きくなるにつれ、利用率が高くなる傾向にあった。

社内SNS、ビジネスチャットツールの導入状況
図2 社内SNS、ビジネスチャットツールの導入状況

 次に、「利用中」とした回答者に、「社内SNS」と「ビジネスチャットツール」の満足度について聞いてみた。利用目的や利用しない理由では、「社内SNS」「ビジネスチャットツール」でかなり近い結果が出ていたのとは対照的に、満足度では大きな差が表れた。

 まず、「ビジネスチャットツール」では、「とても満足している」と「満足している」を合わせると、全体では85.3%の回答者が「満足」と答えた。一方で「社内SNS」は「とても満足している」と「満足している」を合わせた「満足」が、全体では67.1%にとどまり、18.2ポイントの差が出る結果となった。

 その理由をフリーコメントから探ってみると、「社内SNS」では「一般のSNSと比べて使い勝手が非常に悪い」「使いにくく結局活用されない」「ほぼ利用している人がいない。利用しているのは特定の人物のみ」といった「使いにくさ」を指摘する声が多く寄せられた。

 一方で、「ビジネスチャットツール」は「使いにくさ」を指摘する声は少なかった。「社内SNS」では使いづらいことが社員全員に使われないことにつながり、最終的に機能しない(目的が果たせない)という悪循環に陥っているケースがありそうだ。

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