社内SNS、ビジネスチャットツール、オンラインストレージの導入状況(2016年)/後編:IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)
キーマンズネット会員308人を対象にアンケート調査を実施した。オンラインストレージの導入状況が明らかになった。
オンラインストレージの選定では「セキュリティ第一」
次に、何らかの形で「オンラインストレージ」を利用している人に「利用目的」について聞いた。
全体では1位「社外とのファイル転送・共有(61.2%)」、2位「社内でのファイル転送・共有(55.8%)」、3位「一時的なデータ保管(31.0%)」、4位「データのバックアップ(20.2%)」、5位「リムーバブルメディアの代替(16.3%)」の順となった。
社内外の相手とのファイルのやりとりに利用する回答が1位2位で大多数を占めるが、3〜5位の使い方は全て、目的は微妙に異なるものの「自分のPC以外にファイルを置いておく」という使い方だ。業務の完了、未完了にかかわらず、PC以外のファイルの置き場としてオンラインストレージにアップロードする方が、わざわざUSBなどのリムーバブルメディアを接続して保存するより手軽なことが理由になっていそうだ。
さらに、「オンラインストレージ選定の際に重視した・重視するポイント」を上位3項目選ぶ形で聞いてみたところ、1位「導入後の保守・サポート費用(56.3%)」、2位「導入時の初期費用(51.3%)」、3位「データのクラウドサービス保管(37.0%)」、4位「ファイル操作権限の詳細設定(35.3%)」、5位「スマートフォンやタブレットからの利用(27.7%)」と続いた(図2)。
3件の合計値に対し1位に選ばれた項目の比率が高かったものは、「導入時の初期費用」が最も多かったが、「ファイル操作権限の詳細設定」と「保管場所が日本国内」の2項目が全体順位の割に1位に選ばれた割合が多かった点は注目したい。
ともにセキュリティやガバナンスをより重視する際に選択される項目であり、社外にデータを保管することが前提のサービスであるからこそ、これらを最重要視する層が一定割合存在すると推測できる。
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