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モバイルアプリ開発は75%が失敗を経験、成否を分ける「MADP」選びIT導入完全ガイド(3/4 ページ)

企業におけるモバイル活用は業務改善につながる多くの可能性を持つ一方、開発成功例は多くない。成否を分けるポイントはどこにあるのか?

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バックエンド/外部クラウドサービスとの統合

 もう1つの「統合」は、バックエンドとの統合だ。ただしフロントエンド側が変わってもバックエンドはそのまま利用できる柔軟性を持たせるため、バックエンド側をmBaaSの形で独立したサービスとして提供し、フロントエンド側とAPIで接続することが多い。フロントエンド開発に特化した製品であってもバックエンドシステムとの連携に必要なアダプターが各種用意されており、その組み合わせで高度な処理が可能だ。また外部の公開APIの利用、SaaSとの連携アダプターが用意されている場合もあり、連携開発が省略できて効率的だ。

 なお、mBaaSによるバックエンド機能としてはユーザー/権限管理、ユーザー/端末認証、データストア機能(ほぼ全てNoSQLだがRDBが選べる場合もある)、ファイルストア/管理機能、位置情報管理機能、プッシュ通知機能などがある。

 フロントエンド機能とバックエンド機能のイメージは図6のようになる。たとえそれぞれを担当するツールが別でも、全体を見通して管理できるような開発体制が、特に企業内活用ではますます重要になる。

図6 フロントエンドとバックエンドの機能のイメージ
図6 フロントエンドとバックエンドの機能のイメージ(出典:日本IBM)

ユーザー分析の統合

 加えて「統合」されているのは「ユーザー分析」だ。これはアプリの品質改善で、次期アプリ開発計画に不可欠な要素になる。ユーザー評価(レビュー)やバグ報告はもちろんのこと、ユーザーのアプリ使用頻度、B to Cアプリではソーシャルメディアでのアプリに関する反応などの分析が、プロジェクトの成否を左右する要素になっている(図7)。

図7 アプリの利用状況の分析機能の例
図7 アプリの利用状況の分析機能の例(出典:ソフトバンク)

 このように見てくると、冒頭に掲げた「開発成功の4条件」の(1)を除く条件は、MADP導入によってクリアできる可能性が高いことが分かる。

 次に、モバイルアプリ開発の流れに沿って、MADP製品導入の視点について考えていこう。

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