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Office 365のAIをどう活用する? 進化するグループウェア:IT導入完全ガイド(2/3 ページ)
グループウェアにAIが搭載されると、業務はどう変わるのか。進化が進むグループウェアは自動で効率の良い働き方を提案したり、メンタル不調傾向のある従業員を発見したりと、新たな活用法が見いだされている。
社内の人気ドキュメントを提示、自分の仕事の参考にできる「Office Delve」
Office 365が備えるもう1つのAI活用機能がOffice Delve(以下、Delve)である。英語のDelveには「探究する、詮索する」という意味があり、このツールもOffice 365のプロファイルを管理し、Office 365全体で現在最も興味のある情報を探したり、整理したりといった機能を提供する。
具体的には、Office 365上に登録されているドキュメントの中から、社内でよく参考にされているもの、自分に関係の深そうなものをサジェストする。これらは自身にアクセス権があるドキュメントのみであり、他のユーザーに非公開となっているものは表示されない。
Delveでは、他のユーザー名や画像をクリックすることで、作業中のドキュメントを表示したり、そのユーザーに関する情報を確認したりできる。興味のあるドキュメントを見つけたら、お気に入りとして追加するかボードに追加しておけば、後からすぐにアクセスして参考にできる。
このように、他のユーザーが共有したり参照したりしたドキュメントをDelveが分析し、学習することで、ユーザーごとに興味を抱きそうなドキュメントがDelveのトップページに表示されるようになる。
Delveをうまく活用することで、社内の他の人や組織の仕事をより深く知り、そのナレッジやノウハウを自分達の仕事にも生かせるようになるだろう。
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