WAN高速化ツールの導入状況(2017年)/前編:IT担当者300人に聞きました(1/3 ページ)
キーマンズネット会員222人にアンケート調査を実施した。職場における通信環境の問題の有無やWAN高速化ツールの導入状況など実態が明らかになった。
キーマンズネットは2017年7月10〜26日、「WAN高速化ツールの導入状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数222件)。回答者の内訳は、情報システム部門(導入・検討や運用に関わる立場)は38.3%、製造・生産部門が16.2%、営業・販売部門が11.7%、経営者・経営部門が3.6%だった。
前編では、職場における「通信環境の問題有無」や「ネットワーク利用の問題」「WAN高速化ツールの導入状況」を調査する。全体の47.3%がWAN高速化ツールを導入しておらず、導入率は12.2%にとどまっていることなどが見てとれる結果となった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
Office365やG suite、Web会議などで「通信環境に問題を感じる」
はじめに、普段業務でツールやアプリケーションを利用したり、コンテンツ配信を行ったりする「利用頻度」と、その際「通信環境に問題を感じたことがあるか」を併せて尋ねた。その結果、利用割合が高かったのは「Windows OSのファイル共有」で72.1%、「業務データのバックアップや統合」68.9%と続き、クラウドを活用するケースとしては「SkypeやHangoutなどのチャット・Web会議システム」が63.1%、「Office365やG SuitのようなオンラインOffice suite」も41.4%が利用していると回答した(図1)。
一方、通信環境に問題を感じる割合が高かったのは「SkypeやHangoutなどのチャット・Web会議システム」と「業務データのバックアップや統合」が同率で16.7%、「専用プロトコルを使った映像中継、ビデオ会議システム」15.8%、「Windows OSのファイル共有」13.1%と続く結果となった。
その他、フリーコメントでは「通信中に映像や音声が途切れる、回線が中断する」「ウィンドウが固まり、何もできなくなる」「Skypeで複数のやりとりを行っているとき、相手に情報(音声、画面)が正しく伝わっているかが分からない」「Web会議中に突然回線が切れたりする」などWeb会議での画像の乱れや停止を指摘する声が多く挙げられていた。
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