特集
WAN高速化ツールの導入状況(2017年)/前編:IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)
キーマンズネット会員222人にアンケート調査を実施した。職場における通信環境の問題の有無やWAN高速化ツールの導入状況など実態が明らかになった。
「SaaS採用による通信負荷の増大」など課題は多い
ここで、職場でネットワークを利用する際の問題について詳しくフリーコメントで尋ねているので、以下に紹介しよう。
「サーバが各所に分散しているために、サーバまでのルートによってはファイルダウンロード・アップロードに時間がかかる場合がある」といった通信帯域や伝送距離の課題の他、「Office365のような帯域を大きく使うSSL通信が増えてくると、回線費用やSSL装置の増強、トラブル対応の工数などで必ずしもコストダウンになるとは限らない」といった具体的な課題を挙げる回答者が目立った。
一方で、「原因不明のネットワーク停止が頻繁に起こる。セキュリティ監視が過剰に反応し業務に支障をきたしている」「最近トラフィックが急増しており、レスポンスが低下することが増えている」「全体のトラフィック量が把握できておらず、投資対効果が不明」といった意見も散見され、何らかの不具合が出ているが原因究明に至っていないユーザーが少なからず存在することが分かる。
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