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IoTの取り組み状況(2017年)/前編:IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)
キーマンズネット会員329人にアンケート調査を実施した。IoTの認知度や活用用途など実態が明らかになった。
IoTは大企業を中心に活用進む
それでは「IoT活用への取り組み」はどの程度進んでいるのだろうか。
調査したところ、「既に活用している」が5.5%、「まさに取り組んでいるさなか」が22.8%、「2年以内に取り組みを始める予定」が4.9%、「取り組む予定はあるが、時期は未定」が37.7%、「取り組む予定はない」が29.2%、となった(図2-1)。まとめると、既に取り組んでいるのが28.3%、取り組み予定が42.6%、取り組む予定なしが29.2%となる。
2015年の調査では「取り組み中」が7.1%、情報収集フェーズの方も含めた「検討中」が58.5%、その他を含めた「取り組み予定なし」が34.9%であったことと比較すると、当時検討中だった層を中心に約2年でIoT活用への取り組みが21.2ポイントも増加していることがうかがえる(図2-2)。
また、IoT活用への取り組みは、従業員数が多くなるほどその比率は高まっている。IoT活用にかかるインフラ投資や専門技術者の配置、セキュリティ対策などのコストとそれに見合う効果の部分で、規模が大きい企業ほど早く着手する傾向にあると予測できる。一方、100人以下の中小企業では半数が「取り組む予定はない」と回答している状況だ。
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