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声やウェアラブルも活用、市場に出回り始めた「健康経営支援ソリューション」IT導入完全ガイド(3/4 ページ)

声の変化で健康状態が分かる時代になった。健康経営を実行する上で利用したいのがウェアラブルデバイスや社員の健康状態、勤務状況などのデータだ。

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eラーニングを活用し全社的に健康経営に取り組む

 パナソニックソリューションテクノロジーも、企業向け「健康経営支援ソリューション」を展開。その中心となるのが、メンタルヘルス対策、フィジカルヘルス(生活習慣病)対策それぞれについての健康経営向けeラーニングコンテンツの提供だ。

フィジカルヘルス向けソリューション

 まずフィジカルヘルス向けソリューションとなるのが、「ヘルスアップ教育eラーニング」で、従業員一人一人の健康づくりに向けた基本情報を学ぶためのeラーニングとなっている。大きく、「こころとからだの健康づくり」「運動と食事の健康づくり」「デンタルケア(歯周病講座)」の3分野に関して、運動量アップや食事制限、正しい歯ブラシ方法など、具体的な方法をeラーニングで学べるようになっている。このうち、こころとからだの健康づくりは、メンタルヘルス対策にもまたがる内容となる。

 次に、「歩数自動計測・蓄積サービス」は、生活習慣のセルフチェックに向けて、スマホ内の歩数計やウェアラブルデバイスなどの活動量計で計測した歩数を活用している。取得したデータを事業者/健保の健康リスク管理、保健指導強化にも活用できる。また、ウォークラリー対応やイベント、情報発信などのプッシュ通知機能によって、継続して利用できる仕掛けも準備している。

メンタルヘルス向けソリューション

 メンタルヘルス向けソリューションでは、従業員向けと管理者向けそれぞれの「メンタルヘルス」の他、「睡眠力アップ基礎講座」、先述の「こころとからだの健康づくり」といったeラーニングコンテンツを提供している。このうち「睡眠力アップ基礎講座」は、ニューロスペースが医療機関と連携して開発した法人向け睡眠改善プログラム「Sommnie(ソムニエ)」をベースにしており、睡眠力アップのための重要なポイントをまとめたeラーニングとなっている。受講者は「良い睡眠」と「悪い睡眠」について学ぶとともに、自身の睡眠状態をセルフチェッすることができる。また、管理者は受講者全体の受講結果を分析し、従業員の睡眠状態を定量的に把握することができる。

図6 「睡眠力アップ基礎講座」のメニュー
図6 「睡眠力アップ基礎講座」のメニュー(出典:パナソニック ソリューションテクノロジー)

労働生産性測定サービス

 健康経営の取り組みに特に効果が高いと思われるのが、「労働生産性測定サービス」だろう。これは、プレゼンティーズム、すなわち従業員の体調不良による労働生産性の低下率を定量的に測定できるサービスであり、米国では医学・健康の諸分野で広く研究・活用されている手法に基づく。健康問題がもたらす労働生産性の低下率をアンケートにより定量的に測定し、従業員の健康状態が労働生産性に与える影響度を可視化することで、成長につながる健康投資の検討をサポートする内容となっている。

図7 労働生産性の測定
図7 労働生産性の測定(出典:パナソニック ソリューションテクノロジー)

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