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ERPの導入状況(2017年)/後編IT担当者300人に聞きました(1/2 ページ)

キーマンズネット会員174人にアンケート調査を実施した。ERPの導入形態や今後期待する機能など実態が明らかになった。

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 キーマンズネットは2017年9月28日〜10月12日にわたり、「ERPの導入および運用の課題」に関するアンケートを実施した(有効回答数174件)。回答者の内訳は、情報システム部門が42.5%、製造・生産部門が13.8%、経営・経営企画部門が9.2%、企画/販売促進・マーケティング・広報/IR部門が8.0%、営業・販売部門が5.2%、総務・人事部門が3.4%、財務・会計・経理部門が1.7%、資材・購買部門が0.6%、その他15.5%だった。

 後編ではERPのリプレースや新規導入を検討している人を対象に「導入形態」や「期待する機能」などを聞き、加えて基幹業務システムの利用や運用における課題について調査した。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。

AIや自動化よりも業務分析機能に期待

 前編ではERPの導入済み企業が全体の50.6%と半数を超えていること、またその導入形態はオンプレミス型が88.6%と大多数を占めていたことなどを紹介した。ここでは前編で「リプレースの予定がある」「新規に導入予定がある」と回答した「検討中」11.5%の人を対象にその傾向を紹介していこう。ただし対象回答者が20人であるため、あくまでも参考値として参照してほしい。

 はじめに「導入形態」を尋ねたところ、「オンプレミスで統合ERPパッケージソフトウェア」と「SaaSなどのクラウドアプリケーション」が45.0%と多数で、次いで「オンプレミスで自社開発」20.0%、「パブリッククラウドを使ったIaaSやPaaS」15.0%となった(図1-1)。

 前編で導入済みの割合もパブリック型やハイブリッド型のクラウドサービス利用率がここ数年で増加してきたことに触れたが、検討中の企業も同様でクラウド型ERPの利用意識が向上してきているようだ。一方で自社開発検討者も依然として少なくないことも見て取れる。

 続いて「期待する機能」を聞いたところ、「業務分析機能」55.0%、「リアルタイムのレポート機能」45.0%、「カスタマイズ性・操作性」40.0%と続き、この3項目が他に差をつけて高い結果となった(図1-2)。AIや機械学習を使った自動化やIoT・M2Mシステムとのデータ連携による業務の効率化よりも、分析やレポート系機能への期待が大きい傾向にあった。

ERPの導入形態・期待する機能(2017年)・ERP導入検討者
図1 ERPの導入形態・期待する機能(2017年)・ERP導入検討者

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