特集
IT関連の資格取得状況(2017年)/後編:IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)
キーマンズネット会員325人にアンケート調査を実施した。IT関連資格の保有率や保有目的など実態が明らかになった。
今後、新たに資格取得を検討する人の「動機」
今後新たに資格取得を検討している方はどのような目的を持っているのだろうか。資格取得目的について尋ねた。
1位は「転職など、社外でのキャリアアップにつながるため」で51.0%、2位は「昇進、昇格など、社内でのキャリアアップにつながるため」で41.9%、3位は「資格手当が得られるため」で21.2%、4位は「資格の保有が実務で必要(必須)となるため」で16.2%と続いた(図2-1)。
前編で紹介した現在資格を保有している人の取得目的と比較すると「昇進、昇格など、社内でのキャリアアップにつながるため」が2位にランクを落としていることが分かる。背景として考えられるのは、働き方や仕事に関する考え方の変化だ。
日本でも昨今ではワークスタイル変革や副業の解禁に取り組む企業が増え、加えて終身雇用制度が常識ではなくなりつつある中で、どのような企業においても通用するスキルを取得しようともくろむビジネスパーソンが増えてきているのだろう。
社内だけではなく社外を見渡し、時には現在自身が関わる分野以外の資格や技術にまで手を広げ、働きながら積極的に学ぶ方は今後も増えていくと予想できる。その証左として「現在注目している資格や検定(情報システム関連の資格以外も可)」を尋ねると、衛生管理者、社会保険労務士、気象予報士、電気工事士、中小企業診断士、医療関連資格(薬剤師など)、不動産鑑定士など、IT関連外のさまざまな資格名が挙げられていた。
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