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Excelの利用状況(2017年)/後編IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)

キーマンズネット会員313人を対象にアンケート調査を実施した。満足度や他のツールへのリプレース意向などExcelの利用実態が明らかになった。

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42.1%が脱Excelを検討、移行先のツールは?

 このようなExcelにまつわる課題を他ツールに代用することで解決した、いわゆる「脱Excel」を実行したケースはないのだろうか。「過去にExcelで行っていた業務を他のツールに置き換えたことはあるか」と尋ねた。

 「置き換えたことはない」が57.9%、「置き換えたことがある」が31.8%、「今後、置き換える予定」が8.4%、「置き換えたが機能せずExcelに戻った」が1.9%であった。これは、予定を含めても42.1%が「置き換えを実施、もしくは検討」していることになる。

Excelの他ツールへの置き換え有無(2017年)
図2 Excelの他ツールへの置き換え有無(2017年)

 それでは具体的にどのようなツールに置き換えがなされているのか。「Excelで行っていた業務の移行先のツール」を尋ねた結果、「Microsoft Access」が41.9%、「BIツール」と「プロジェクト管理ツール」が同率で21.0%、「帳票作成ツール」が14.3%、「G Suiteなどの類似のクラウドサービス(Google スプレッドシートなど)」が10.5%、「セルフサービスBIツール」が9.5%と続いた(図3)。

 G SuiteなどのExcelと類似したクラウドサービスを除けば、それぞれデータベース管理やBI、プロジェクト管理などの専門ツールが移行先として挙がっている。特に「Microsoft Access」はデータベース管理ができ、互換性も高いため4割超が移行先のツールとして回答していた。Excelは表計算やグラフの作成、帳票など、さまざまな機能を持つため業務で重宝されている。しかし分析のしやすさやレポーティング、管理するデータの容量やファイルの管理、編集のしやすさなどを考慮すると、やはり適切なタイミングで今回選択肢に挙がっているような専門ツールに移行することが望ましいだろう。

図3 Excelで行っていた業務の移行先(2017年)
図3 Excelで行っていた業務の移行先(2017年)

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