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ファイルサーバの利用状況(2017年)/前編IT担当者300人に聞きました(3/3 ページ)

キーマンズネット会員対象にアンケート調査を実施した(有効回答数155)。利用率や満足度などファイルサーバーの利用実態が明らかになった。

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クラウド型への移行がじわりと広がる

 ここで、より課題を深掘りするために、自由記述でファイルサーバへの評価を聞いたところ、「満足」としたグループからは「特別なことを意識せずに使えている」「容量もレスポンスも問題がない」と、機能や容量面で「問題なく使えている」ことを評価する意見が多く寄せられた。 

 一方、「やや満足とした」グループでは、「メンテナンス負荷が高い」「アクセス権設定を確認しにくい」といった課題が多く寄せられた。

 この他、今回のアンケートで目に付いたのが「クラウド型ファイルサーバ」「クラウドストレージサービス」の利用者の声だ。例えば、「クラウド型ファイルサーバにしたことで世代管理ができるようになった」「クラウド利用なのでどこからでも使えるようになった」という意見が複数寄せられている。2016年の調査時には、こうした意見は見られなかったことから、従来型のファイルサーバを何らかのクラウドサービスに置き換え、実際に業務で利用し始めた読者が増えていると推察できる。中には、「クラウドストレージなどの良いサービスがあるにもかかわらず、会社の設備は古いファイルサーバのまま」と、クラウドストレージの利用を望みながらも、導入が進んでいない状況を嘆く声もあった。

 クラウド型ファイルサーバやストレージサービスの場合、従来型のファイルサーバにはない機能がある一方で、UIや操作性が大きく変わる場合がある。アンケートでは、クラウド型ファイルサーバのメリットを理解しながらも、利用者からは「エクスプローラーのようなツリー管理ができなくなった」と、従来のファイルサーバとの使い勝手の違いに戸惑う声も挙がっていたことも加えておく。

 クラウド型ファイルサーバ、ストレージサービスへの移行ニーズが広がりつつあることが察せられる結果となったが、実際に移行を計画している企業はどの程度あるだろうか。後編では、リプレースの意向や選定時の指針などを見ていく。

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