特集
グループウェアの導入状況(2018年)/後編:IT担当者300人に聞きました(3/3 ページ)
キーマンズネット会員311人を対象にアンケート調査を実施した。導入率や導入のきっかけ、満足度などグループウェアの利用実態が明らかになった。
「AI連携」や「チャットの強化」などグループウェアへの要望は?
最後に導入済みのグループウェアについて「求める機能」や「こうなれば良いなと思うこと」をフリーコメントで尋ねたので、以下に分類して紹介しよう。
機能の充実(ワークフロー、チャット、SNS)
- ワークフロー機能が貧弱なので強化してほしい
- 材料購入から棚卸し、工程から勤怠まで一元管理できると良い
- スマートフォン対応が必要、社内情報のやりとりでメールが多いが、チャット機能があると便利・チャット機能を早くリリースしてほしい
- 社内SNS機能がほしい
他システムとの連携
- 勘定系やフロー関係などの別システムとの統合
- 他システムと連携のしやすいパッケージが欲しい
- 顧客管理と連携ができると良い
- 他システムとの連携用APIが欲しい
- 名刺管理システムと連携したい
- Googleカレンダーなどスマートフォン向けのカレンダーとの連携
- グループウェアとAIが連携し、データ分析結果を自動生成する仕組みが欲しい
使い勝手
- 多機能は求めないので総務部門でも運用できるような素人向けの運用支援機能が欲しい
- 誰が見ても分かりやすく使いやすい製品(マニュアル不要なものが良い)
- 機能が多過ぎて使い切れていないと思っているので、ベースの機能と追加する機能を分け、必要に応じて追加できれば良い
セキュリティ
- シングルサインを利用するためにオプション製品を利用しているが、グループウェアのみで利用できるようになれば良いと思う
- 外部からのセキュアアクセスが容易にできるようになると便利
今回集まった要望からも分かる通り、もはやグループウェアは情報共有だけのツールにとどまらず、外部サービスとの連携などにより幅広い分野で活用が期待される情報基盤となりつつあるようだ。
昨今では従業員の情報を収集、一元化するグループウェアとAIやビッグデータを連携させることで、個々人にとって効率の良い時間の使い方を提案したり、勤務時間の超過傾向やメンタル不調傾向にある従業員を事前に検知したりする機能を備えるサービスも現れている。今後も進化を続けるであろうグループウェア市場にますます期待したい。
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