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aiboのAIから見るソニーの本気、ディープラーニングツールを公開イベントレポートアーカイブ(2/4 ページ)

新型aiboで注目されるソニー、実は2010年からディープラーニングへの取り組みを開始している。aiboにも搭載されているそのツールの特徴とは?

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ソニーグループでのディープラーニング応用事例

 同社でAI開発に携わる小林由幸氏は、同社での応用事例を4つ紹介した。

不動産価格推定エンジン

 1つ目はソニー不動産の「不動産価格推定エンジン」である。これは同社の不動産査定ノウハウやナレッジをベースにした独自アルゴリズムで、例えば延べ床面積や間取り、駅からの距離など、価格影響要素の膨大なデータを解析し、不動産売買の成約価格を統計的に推定するものだ。「おうちダイレクト」「物件探索マップ」「自動査定」などのサービスに活用されているという。

ソニー不動産
ソニー不動産

Xperia Ear

 2つ目はソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Ear」だ。Xperia Earは耳元に装着して、スマートフォンでの通話やメッセージの確認と返信、SNSの確認などを、音声アシスト付きでフリーハンドで行えるヒアラブルデバイスである。これには音声だけでなく、頭部の動きで「はい/いいえ」の応答や、着信応答/拒否、通知の読み上げキャンセル、音声トラックのスキップなどの操作ができるヘッドジェスチャー認識機能が備わっている。これにNeural Network Librariesが使用されている。

Xperia Ear
Xperia Ear

デジタルペーパー

 3つ目は典型的な画像認識の例だ。ソニーのデジタルペーパーを使ったタブレット上に表示した文書に手書きでマークを付けると、そのマークを自動認識。後日、そのマーク箇所を素早く検索して開くことができる。

デジタルペーパー
デジタルペーパー

aibo

 先ごろ登場したエンターテインメント犬型ロボット「aibo」のニュータイプは話題になったが、これにもNeural Network Librariesが使用されている。鼻先のカメラの画像から人物判定、顔トラッキング、充電台認識、一般物体認識などに活用されている。

aibo
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