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基幹系システムの利用状況(2018年)/前編IT担当者300人に聞きました(1/3 ページ)

キーマンズネット会員239人を対象にアンケート調査を実施した。利用状況や満足度など基幹システムの利用実態が明らかになった。

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 キーマンズネットは2018年2月18日〜3月2日にわたり、「基幹系システムの利用状況に関するアンケート」を実施した。全回答者数239人のうち、情報システム部門に所属する回答者は44.4%、業務部門に所属する回答者は31.0%、管理部門に所属する回答者は10.0%であった。従業員数では100人以下の企業が18.0%、101〜1000人の企業が36.8%、1001〜5000人以上の企業が25.5%、5001人以上の企業が19.7%であった。

 前編である本稿では、利用状況や満足度、導入しない理由などを紹介する。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。

個別機能ユーザーは16.3%、自社では持たない組織も

 まず、基幹系システムの利用状況をきいた。「何らかの統合ERPを使っている」が45.6%と最も高く、「人事や経理などの個別機能のみを利用している」は16.3%だった。「必要がない」「導入予定がない」を選択した「導入予定なし」に分類できる回答者は38.1%だった(うち、必要がないとした回答者は25.1%)。

基幹系システムの利用状況
図1 基幹系システムの利用状況

 なお、導入予定がないとした回答者に導入しない理由を聞いたところ「親会社など別の組織に管理機能を集約しているため、自社には導入予定がない」という声が多く上げられた。管理系のシステムを自社で持たない企業の回答者がここに集約されたと考えられる。この他、「Excelなどで間に合っている」といった声、事業規模の観点から「組織が小さいのでシステム化していない」といった意見も見られた。

 ここで、統合パッケージなどではなく、個別機能のみを利用していると回答したグループに、具体的にどの機能を利用しているかを聞いたところ、「会計」が71.8%、次いで「人事・給与」が64.1%だった。以降、「販売管理(30.8%)」「在庫管理(17.9%)」と続いた。企業によっては、販売管理は利用していても在庫管理は利用していない、といった、業務部門ごとのシステム利用状況の違いがある可能性も考えられる。

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