特集
基幹系システムの利用状況(2018年)/後編:IT担当者300人に聞きました(3/3 ページ)
キーマンズネット会員239人を対象にアンケート調査を実施した。基幹系システムを利用しない理由や今後期待する機能など基幹系システムが抱える問題点が明らかになった。
マスター管理、システム間連携とカスタマイズが頭痛のタネ?
最後に、基幹系システムに対する意見を広く求めたところ、多くのコメントをいただいた。中でも目立ったのが、「個々の業務が複数のアプリケーションで構成されているため、システム間の統合が難しい」「デジタルマーケティングにつながるような機能連携ができない」「マスター管理が煩雑になっている」「マスターデータを統合できていないので入力業務の無駄が多い」といった声だ。
「個別システム間の連携をカスタム開発で実現しているが、どこか1つを改修すると影響が出るリスクがある」「複雑怪奇な構成のまま運用し得づけているため保守も改修も高コストになっている」「追加や改修を繰り返してきたため、肥大化している」といった、システム間連携のカスタマイズを行いすぎたことで、身動きが取れない状況を嘆く声も一定数あった。
この他の意見としては、「数年前から地域や企業グループ単位で基幹系システムを統合、運用拠点が海外になったために日本的な品質の運用が期待できない」と、この数年で業務系システムの集約をすすめたことをうかがわせる意見もあった。
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