BIツールの導入状況(2019年)/後編:IT担当者300人に聞きました(1/3 ページ)
導入企業は「おおむね満足」が多数なのに未導入企業が多い理由は? BIツール未導入企業が抱える三重苦が見えてきた。
キーマンズネットは2019年1月14日〜2019年2月1日にわたり「BIツールの導入状況」に関する調査を実施した。全回答者数206人のうち、情報システム部門が40.3%、製造・生産部門が13.1%、営業・販売部門が6.3%、経営者・経営企画部門が5.3%といった内訳であった。
今回はBIツールの「導入成果」や「導入予定時期」「導入やリプレースに際しての課題や懸念点」などを調査。BIツール導入者の6割が「期待通りの成果を挙げている」と回答する一方で導入検討中の企業は具体的な導入時期を計画し切れていない状況が明らかになった。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
60.2%が「成果を挙げている」と回答、リプレース率は低い
はじめにBIツールを導入済みの方に「期待通りの成果を挙げているか」を聞いた。その結果55.7%が「おおむね想定通りの成果を挙げている」、4.5%が「想定以上の成果を挙げている」と回答し、まとめると過半数の60.2%が成果を挙げていることが分かった(図1)。
前編で触れたがBIツールのリプレース検討割合はとても低く、導入率が全体の42.7%であったのに対して、8.7%がリプレースを予定していると回答していた。今回、BIツール利用者の過半数がおおむね満足と感じていることがこの結果を裏付けているといえる。ちなみにBIツールで成果を挙げているとした回答者からは「情報収集が効率化され、ソースが一元化されるとともに情報の見方が統一できる」「データ経営を掲げるする経営陣や現場への『見える化』で評価されている」といった声が聞かれた。
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