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BIツールの導入状況(2019年)/後編IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)

導入企業は「おおむね満足」が多数なのに未導入企業が多い理由は? BIツール未導入企業が抱える三重苦が見えてきた。

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BIツール導入計画中の企業も、導入時期は「未定」

 導入済み企業からの満足度もおおむね好調なBIツールだが、今後導入を予定している方はどのような計画を立てているのだろうか。BIツールの「導入計画がある」「リプレースの予定がある」と回答した方にその導入時期を聞いたところ、意外なことに「未定」が43.8%と最も多かった(図2-1)。

 その背景を推察すべく、全体に対してBIツールの導入やリプレースに際して「課題」や「懸念点」があるかどうかを尋ねたところ「導入/開発費用」56.8%、「運用費用」47.5%、「導入成果の算出が難しい」44.9%、「利用者への教育プログラムを整備できない」34.7%、「作成されたレポートの管理が煩雑」25.4%、「導入や運用に情報システム部門が関与しない」11.9%の順で回答を得た(図2-2)。

 全体的に導入や運用に掛かるコストや捻出したコスト分の導入成果の算出が難しいといった意見が多く挙げられており、逆にいうとこの点をしっかり経営層に理解してもらえれば、現在導入率が低い中堅・中小企業でも導入の可能性が出てくると言えそうだ。

 フリーコメントでは「利用者の増大を期待するが、一方で使用ライセンス数の見直しと予算化が必要となる。費用対効果の表現が悩ましい」「システムを導入すると効果が出るとは思うが、それに伴うメンテナンスや工数発生が問題視される」といった声が挙がっており、経営者や事業責任者を中心にBIツールを活用したデータ活用の適切なシナリオを描くことができれば、一気に導入が進むかもしれない。

図2-1 BIツールの導入予定時期
図2-1 BIツールの導入予定時期

図2-2 BIツール導入やリプレースに際しての課題や懸念点
図2-2 BIツール導入やリプレースに際しての課題や懸念点

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