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タブレットの導入状況(2019年)/前編IT担当者300人に聞きました(3/3 ページ)

社外業務やペーパーレス化に寄与する業務用タブレット。スマートフォンの導入よりも優先度が低い印象があるが、意外にも多くの企業が導入を進めている。その割合や効果は?

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満足度65%と6.2ポイント上昇も……負荷増大で管理者から不満の声

 最後に業務用タブレットを導入済みの回答者を対象に、その「満足度」を尋ねた。その結果「満足している」65.0%、「やや不満がある」30.8%、「とても不満がある」4.3%と続き、満足度は65.0%、不満は35.1%となった(図3)。この結果を2014年の前回調査と比較すると、満足度が6.2ポイント上昇している。

 満足と回答した方のコメントを見たところ「社外で容易に社内にアクセスして、各種情報を参照できる」「社外での業務活用による効率化を実現できる」「バッテリーのもちも良く、軽量」などの回答が寄せられた。社外での活用が進み、業務を効率的に行えるようになった点を評価している声が多く挙げられた。

 一方、不満と回答した方のコメントを見ると「セキュリティ対策によって利便性が低下した」「制限が多く、利用者側の利便性やパフォーマンスが犠牲になっている」などの声が挙がった。情報漏えいや不正利用などを懸念したセキュリティ対策によって、ユーザーの利便性が下がったことを指摘する声が多い。

 他にも管理者の視点から「タブレットの問合わせ対応が大変」「OS、デバイスによる違いが多く、ユーザーへの安定供給と継続的なサポートが難しい」といった負荷増大への不満を吐露する声も挙げられた。導入率が増加傾向にある業務用タブレット市場においても、自社にあった最適な運用を確立できていない企業も少なくないようだ。


図5 業務用タブレットの満足度
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