「ウェアラブルデバイス」シェア(2018年第4四半期)
国内ウェアラブルデバイス出荷台数は前年同期比40.1%増の21万台だった。ウェアラブルデバイス市場成長の背景には、あのデバイスの存在があった。
IDC Japanの調査によれば、2018年第4四半期(10月〜12月)の国内ウェアラブルデバイス出荷台数は前年同期比25.5%増の55万6000台となった。国内シェア1位ベンダーが新製品を投入したことが要因だと考えられる。
ウェアラブル市場のベンダー別シェアを見ると、1位が64.5%(35万8000台)と市場の過半数を占め、前年同期(52.4%)から12.1ポイントの伸びを見せた。2位は14.9%(8万3000台)、3位は7.0%(3万9000台)、4位は3.7%(2万1000台)、5位は3.3%(1万8000台)と続いた。上位5ベンダーの前年同期比を見ると、1位は54.6%増、2位は12.1%増、4位は671.1%増、5位は158.4%だったのに対し、3位は20.7%減だった。
国内スマートウォッチ市場においては、1位のベンダーがコンシューマー市場において独占的な地位を築いている。一方、リストバンド系製品の市場においては、健保向けなど法人市場がドライバーとなっているケースも多い。また、ボタンを押して起動したり、あるいはホットワード検出機能を通じてスマートアシスタントを起動したりできるワイヤレスヘッドフォンやイヤフォンをはじめとする耳装着型デバイスは、インカム用ヘッドセットへの機能拡張といったことも可能なため、今後の市場拡大が期待できる。ちなみに、耳装着型デバイスの具体例としてはアップルの「AirPods」、Googleの「Pixel Buds」、ボーズの「QC35II」などがある。
世界的に見ると、前年同期比31.4%増の5931万台であった。クリスマス商戦期に合わせて発売された新製品、スマートフォンにバンドルする形で市場に投入された多くの主要ブランドの製品が市場をけん引した。2018年通年の出荷台数は前年比で27.5%増加し、1億7215万台となった。この成長は、年間で市場の4分の1を占めるようになった耳装着型デバイスの増加に起因している。
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