調査リポート
「ウェアラブルデバイス」シェア(2018年第3四半期):シェア情報アーカイブ
国内ウェアラブルデバイス出荷台数は前年同期比40.1%増の21万台だった。シェアトップ5ベンダーのうち、1位と2位以降で大きな差が開いた。この差は何によるものか。
IDC Japanの調査によれば、2018年第3四半期(7月〜9月)の国内ウェアラブルデバイス出荷台数は前年同期比40.1%増の21万台となった。国内シェア1位ベンダーが新製品を投入したことが大きな成長につながったと考えられる。
ウェアラブル市場のベンダー別シェアを見ると、1位が50.3%(10万6000台)と市場の半数を占め、前年同期(28.2%)から22.1ポイントの伸びを見せた。2位は19.0%(4万台)、3位は9.0%(2万1000台)、4位は9.1%(1万9000台)、5位は2.9%(6000台)と続いた。上位5ベンダーの前年同期比を見ると、1位は149.8%増、2位は41.1%増、5位は122.2%増だったのに対し、3位は14.1%減、4位は16.9%減と平均して15%減だった。
1位のベンダーはコンシューマー市場を中心に製品を展開するが、他のベンダーは法人向け市場がドライバーとなっているケースも多く、今後、消費者市場の開拓が期待される。
世界的に見ると、前年同期比21.7%増の3195万台であった。日本を除くアジア太平洋地域が全出荷の半分以上を占めた。ウェアラブルデバイスの市場を大きく占めるのが中国であり、米国の2倍の規模だという。一方、米国では前年同期比0.4%減であった。これは市場が買い替えやアップグレードといった二次需要層にウエートを置いたことによるものと考えられる。
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