調査リポート
「ウェアラブルデバイス」シェア(2018年第2四半期):シェア情報アーカイブ
国内ウェアラブルデバイス出荷台数は前年同期比2.7%減の約16万8000台だった。一方、世界市場では同期比5.5%増と市場を拡大している。違いはどこにあるのか。
IDC Japanの調査によれば、国内における2018年第2四半期(4〜6月)のウェアラブルデバイスの出荷台数は、前年同期比2.7%減の約16万8000台だった。法人需要が強いリストバンド型端末が前年同期比37.5%減と大きく出荷を減らしたことが要因の1つだ。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)をみると、1位のベンダーは23.0%だ。前年同期は2位だったが、出荷台数80.6%増で順位を逆転した。2位のベンダーは前年同期比5.1%減で21.1%になった。以下、3位が18.6%、4位が18.1%、5位が5.3%と続く。
世界的にみるとウェアラブルデバイスの出荷台数は前年同期比5.5%増の2788万台だ。特に新興国では前年同期比14.0%増と成長した。安価なリストバンド型端末の出荷が好調で、スマートウォッチも市場の拡大が軌道に乗り始めている。
日本を含む先進国市場では前年同期比6.3%減だった。シンプルな機能を持つウェアラブルデバイスのニーズが縮小し、スマートウォッチのような多機能なものを求めている。しかし、スマートウォッチの伸びがリストバンド型端末の落ち込みをカバーできなかったことが要因だ。
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