特集
働き方改革関連法への対応状況(2019年)/前編(1/2 ページ)
働き方改革関連法が施行された。時間外労働の上限規制など、とりわけ従業員の管理については今まで以上にシビアな管理が求められるようになるが、会員読者の認知度や対策度合いはどのようだろうか。
キーマンズネットは2019年3月1〜15日にわたり「働き方改革関連法への対応状況」に関するアンケートを実施した。全回答者数186人のうち、情報システム部門が40.3%、製造・生産部門が17.2%、営業・販売部門が6.5%、経営者・経営企画部門が4.3%といった内訳であった。
今回は、2019年4月から施行される「働き方改革関連法」の「認知度」や「対策状況」「ITツールの導入予定」など、働き方改革関連法への対応状況を把握するための質問を展開。全体で79.0%が「内容を理解している」と回答した一方で、80.1%が「対策方法をあまり知らない」と回答しており、2019年4月の施行を前に不安が残る結果となった。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
働き方改革関連法79%が「内容理解」の半面「対策方法あまり知らない」が実情か
はじめに2019年4月から施行される「働き方改革関連法」について、どのくらい認知されているのかを調べたところ「大まかな内容を理解しているが、対策方法はあまり知らない」との回答が全体の59.1%と6割を占め、続いて「具体的な内容を理解しており、対策方法についても熟知している」と「名前は聞いたことがあるが、具体的な内容は知らない」が同率で19.9%、「名前も内容もよく知らない」は1.1%という結果となった(図1)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 専門家が解説「働き方改革法」罰金にならない最低ラインはどこ?
違反企業には罰金が課される可能性もある「働き方改革関連法」。広範にわたる法改正があるが、果たして最低限、守るべきラインはどこだろうか。対策方法を聞いた。 - 中堅企業にSAPが提案する「脱・入力業務」とはどんなものか
現場の細かな業務データをくまなく拾って会計監査などにも耐える業務フローを整備するには、大きなシステム導入でないとムリ? 「今と変わらぬ人員で効率よく運用したいなら入出力業務をなくしてしまえばよい」こんな潔ぎ良い提案が聞こえてきた。さて、どんな仕掛けか。 - 時間外労働削減、3企業の事例で理解する「仕組み化」のアプローチ
いまや企業評価サイトでも重視される残業時間。へたをすると企業ブランドを損ねかねない問題だ。3企業の事例から、課題別に勤怠管理ルールを含む「仕組み」の作り方を見ていく。 - 経営のための改革はいらない……働き方改革、進捗と従業員のホンネ【実態調査】
働き方改革の波が広がり、ベストプラクティスを耳にする機会も増えたが、取り組み企業からは不満の声も上がる。働き方改革の最新状況と、企業が抱える課題を聞いた。