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「O-RAN Alliance」とは? 5Gインフラをインテリジェントにする最新規格を解説(3/3 ページ)

5G通信のサービス開始が迫る中、ネットワーク事業者と関連機器ベンダーによる5Gインフラの標準化が急ピッチで進む。今回は、無線アクセスネットワーク(RAN)のオープン化とインテリジェント化を推進するO-RAN Allianceの活動の一端を紹介する。

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基地局内、基地局間のインタフェースも共通化、マルチベンダー相互接続と性能の向上を目指す

 一方、基地局の親局内でのネットワーク機器間のインタフェースも重要だ。基地局内の装置インタフェースは標準化団体である「Third Generation Partnership Project」(3GPP)がF1、E1を規定しており、LTE無線局(eNB)と5Gで新しく追加されるNR無線局(gNB)とのインタフェースであるX2や、NR無線局間のインタフェースであるXnも3GPPにより規定されている。これらインタフェースはいずれも自由度が高い設計であるため、マルチベンダー機器間での相互運用を図るときには、パラメータ解釈の違いにより、データの瞬断やスループット低下などの問題が生じることが課題になっている。

 O-RAN AllianceのWG5では、こうしたパラメータ解釈や装置の動作を明確にして、オープンな標準とするための活動を行っており、どのベンダーの装置を利用しても、接続性の問題で性能が落ちることなく、同じオペレーションで同じ結果が出るようにすることを目指している(図3)。

図3 3GPPインタフェース規定のパラメータ解釈を統一するイメージ(資料:NTTドコモ)
図3 3GPPインタフェース規定のパラメータ解釈を統一するイメージ(資料:NTTドコモ)
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