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テレワーク社員を直撃も? Windows 10のVPNにトラブルの可能性、対処法を解説

ある特定の条件下で、Windows 10のVPNがうまく接続できなくなるケースが発見された。TeamsやO365などが影響を受ける。Windows 10の春の大型アップデートも延期の見通しだ。

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 Microsoftは、2020年3月26日に「Windows 10」のVPNに限定的なトラブルが発生していることを明らかにした。

 このトラブルは2020年2月27日にリリースされた更新プログラム「KB4535996」以降を適用済みで、手動もしくは自動設定のプロキシをしている場合に、VPN接続にトラブルが起こる場合がある、というもの。この場合、VPN接続の状態の変更をきっかけにインターネットアクセスができなくなる可能性がある。

 また、VPNだけでなく「Microsoft Windows HTTP Services」(WinHTTP)や「Win32 Internet Extensions」(WinInet)などのAPIを利用するアプリケーションにもトラブルが起こることが確認されている。

 代表的なアプリケーションとしては、「Microsoft Teams」「Microsoft Office」「Office 365」「Microsoft Outlook」「Internet Explorer 11」、その他、一部のバージョンの「Microsoft Edge」ブラウザなどが挙げられている。これ以外にも、WinHTTTPやWinInetなどのAPIを利用しているサードパーティー製アプリケーションでもトラブルが起こっている可能性がある。最もシンプルな対処法はこうした状態に陥った場合にPCを再起動することだ。

Windows 10、春の定例大型アップデートを延長か

 Microsoftでは、このトラブルを修正するバッチのリリースを4月上旬に予定している。ただし、提供形態としては「Windows Update」などでの定期アップデートではなく、定形外アップデートとしてリリースされるため「Windows Updata Catalog」経由で提供される。

現地時間2020年3月30日、予定よりも前倒しで、Windows Updata Catalogにパッチが公開された。Microsoftでは実際に不具合が発生したユーザーのみ適用するように求めている。

 この他、MicrosoftはWindows 10の定期アップデートのリリーススケジュールについても変更をアナウンスしている。

 Microsoftでは、新型コロナウイルス感染症の影響を考えて、2020年5月からは月次のセキュリティアップデートのみを提供する予定だ。この判断により、「Windows 10 20H1」(春の機能アップデート)の提供も延期されるようだ。

 実際、Windows Updateとは異なるサイクルでアップデートされる「Chromium版Edge」に関しても、次のリリースである「バージョン81」の公開が延期されている(バグフィックスのアップデートは実施されている)。

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