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申込書の処理時間を64%削減、大量帳票処理からの脱出のためにワークフローをどう変えたか

アイピー・パワーシステムズは、AI-OCRとRPAを組み合わせ、電力サービス通電申込書の処理業務を自動化した。それによって想定以上の結果が得られたという。

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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、バックオフィス業務においてもニューノーマル時代の働き方の実現に向けて業務の見直しが進んでいる。

 アイピー・パワーシステムズは、非常用電源装置のメンテナンスサービスや電力一括受電サービス、受変電設備工事を手掛ける。同社では、顧客からの電力サービス通電申込書が毎月数千件にも及び、事務作業において手入力による入力ミスや、繁忙期などでの工数変動などが課題だった。

 こうした課題に対して、KDDIエボルバのAI-OCR(Optical Character Recognition:光学的文字認識)とRPA(Robotic Process Automation)を組み合わせたアセスメント・コンサルティングサービスの利用によって解決を図った。KDDIエボルバのエンジニアがアイピー・パワーシステムズに常駐し、業務プロセスの自動化アセスメントとPoC(Proof of Concept:概念実証)を経て、定型業務の一部を自動化するだけでなく、業務プロセス全体を最適化した。


業務オペレーション図

 それによって想定以上の効果が得られたという。本格導入前の検証で、AI-OCRによる読取精度は95%を超え、申込書1件当たりの処理時間は64.5%削減できた。コストは4割減らせた。システム利用料などの経費を含めても十分な効果が得られるめどがたち、アイピー・パワーシステムズでは本格運用を開始した。

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